丸太を積み重ねて壁を作り、その壁が柱となって屋根を支える独特な作りの「ログハウス」。
その発祥は17世紀、スウェーデン人が北米大陸への移住を行う際、建てて暮らし始めたのが原点だと言われています。
日本ではキャンプ地に行った時によく見かけますが、その特別感のある作りと木のぬくもりから、癒しを求めて住居としている人も多いようです。
このサイトでは、そんな憧れの暮らしをよりリアルに考えられるよう、魅力や役立つ情報を紹介します。
ログハウスでおしゃれな暮らしをしよう!
自然との調和性が高く、見た目もおしゃれなログハウスでの暮らしは、どこか現実離れしているように感じるかもしれません。
しかし、地震の多い日本では、耐震性の強いログハウスは注目すべき建築です。
外装も内装も木のぬくもり溢れるつくりは、都会の喧騒を忘れさせてくれる、そんなリラックス効果も生み出してくれます。
もしもログハウスが住居となったら、週末はベランダでバーベキューをするのもいいでしょう。
また毎日のコーヒーや晩酌も、木で囲まれた空間で味わえば、特別な一杯になること間違いなしです。
解放感のあるリビングではハンモックを取り入れ、部屋にいながら森林浴を楽しむこともできます。
ログハウスでの生活では、インテリア雑貨を選ぶのも楽しくなります。
ログハウスの木材の種類について学んでおこう
木のぬくもりを感じられるログハウスは、別荘や定年後の住居として人気があります。
最近では首都圏でのコロナ疲れから、都心を離れた土地にログハウスを買って第二の居住地をしている方も増えてきています。
ログハウスの購入をお考えの方は、購入の前にどのような木材の種類があるのかも理解しておきましょう。
ログハウスとは丸太を積み上げられた家を意味していますが、その使われる木材にもいくつかあります。
まずログハウス向きの木材に、パインがあります。
日本の樹木ではなく、ヨーロッパからシベリアにかけて分布している木の種類です。
色は黄白色から淡赤色です。
北米に分布している辺材としては黄白色のホワイトパインもあります。
乾燥しやすいことと、材質が安定していることから人気があります。
家の材料だけではなく、ベッドにもよく使われています。
次にスプルースがあります。
北米に広く分布しており、白色から淡黄褐色の樹木です。
弾力性があることと加工性に優れていることから、ヤニっぽさが無く塗料との相性の良い美しい材料として人気があります。
また、曲げや圧縮に強く年輪がはっきりしている木目の美しさから、ダグラスファーも人気があります。
いずれも北米で分布されている樹木が家を建てるときには使用されやすくなっています。
ハンドカットログハウスが持つ長所・短所とは
ログハウスは太い丸太を使用し、ピーリングと呼ばれる皮むきから組み上げまで全ての工程を手作業で組み上げるハンドカットタイプと、工場で一律の寸法に加工しくみあげるマシンカットタイプの2種類があります。
そのうちハンドカットログハウスが持つ長所は、家の重量感と存在感がマシンカットと較べて高いことにあります。使用されているログ材は職人が手作業で加工した荒々しい丸太であり、チェーンソーを駆使してログ材を整えていくため、木の存在感が圧倒的です。そして構造性の強さも長所の1つであり、1本1本のログ材を組み合わせて作られているため、地震が発生してもそれぞれのログ材が揺れを吸収し自然の制振装置の役割を果たします。大量の目次を使用しているので重心が低く、地震が起こってこのタイプの家が倒壊したという報告は殆どありません。
短所はマシンカットとは異なり、丸太を組み上げているので壁面が丸く利用しづらいことや、コーナー部分がデッドスペースになるなど、スペース的に効率が悪い点が挙げられます。
精密さが長所のマシンカットのログハウスとは
ログハウスといえば手斧などの道具を使って職人がひとつずつ仕上げるのがかつてのログハウスの流儀でしたが、発祥の地フィンランドをはじめとして、ここ半世紀ほどの間に急速に広まってきたのがマシンカットのものです。これは読んで字のごとく、人の手によらずに製材機によって切り出された木材で組んだログハウスのことをいい、近年ではコンピュータ制御で設計図どおりのさらに精巧な木材を入手することができるようになりました。
従来のハンドカットでは職人の技量によって品質にばらつきが生じるのは付けられませんでしたが、マシンカットであれば品質が一定しており、密閉性が高くすきま風の侵入や雨漏りなどを未然に防ぐ上でも大きな役割を果たします。補修にあたって代替の木材を得ることも容易になりました。また熟練した職人ではない人が、いわゆる日曜大工の一環として木材を組み上げることも可能となり、プレカットされた木材をパッケージにしたキットなども販売されるようになっています。
ログハウスならではの住宅性能を知っておこう
ログハウスは材木がそのまま使われているという事で、普通の住宅には無い住宅性能があります。
一番魅力的なのは湿度調節機能があるという事です、梅雨の時期になると部屋の中が湿気でジメジメしてしまう事がありますが、ログハウスの場合は湿気の多い時は湿度を木材が吸収し、家の中を快適にサラッと過ごす事が出来ます。ですのでカビが生える事はありませんし、結露などの心配もありません。
一方冬の乾燥した時期になると木材が吸収した水分を室内に放出してくれますのでお肌がカサカサになる事も無く、快適に過ごせます。そして常にいい湿度に調節されている事によりカビやダニなどが発生しづらく、シックハウス症候群になりにくいというのもあり、子供さんの健やかな成長を願う場合には持って来いです。温度調節もできますので、冬は暖かく夏は涼しく過ごせ、エアコンに頼る機会も少なくなります。元々自然の持つ力を利用した快適性ですので人にとっては魅力的な家です。
ログハウスはあまり間取りを中心に家づくりを考えないように
マイホームを持ちたいという夢を追求した時に、素敵なログハウスというのが頭をよぎる人は多いかもしれません。
ログハウスは手造り感がたっぷりあるので、自分ならではの家という満足感もかなり満たされます。ただし、ログハウスの魅力は、なんといってもシンプル・イズ・ベストといったところに落ち着くので、どんな間取りにしてどのような暮らしをしていこうかと、あまり夢ばかりを追っていると、行き詰まって失敗するケースも多いのです。ログハウスは結局のところ丸太を使って壁と柱を一体にして、その上に屋根をのせただけの家ということができます。あまり凝った造りにしてしまうと、複雑で作りづらくなってしまうのです。丸太を切って積み重ねていくことで壁は完成します。とくに大きな柱を用いなくても、壁が家を支えてくれるので屋根も雨風を防ぐことを考えれば、作りのに難しいことはありません。それに、シンプルなだけに後から不便だと思うものはどんどん追加して増やすことが可能です。何事も原点に立ち返って考えるのが一番良いのです。
ログハウスにおけるセトリング対策の重要性
ログハウスを建てる際は、セトリング対策をしっかりと施しておくことが大切です。セトリングとは、建物の壁が徐々に下がる現象を指します。ログハウスに使われるログ材は、時間経過とともに徐々に内部の水分が減って収縮していきます。これにより、水平にログ材を積み上げてある壁が自身の重みによって徐々に下がっていくのです。
セトリングはログハウス特有の現象と言えますが、特に建物完成後の3年以内は下がり方が大きく、建物全体の2~3%ほど下がるとされています。何の対策も行っていなかった場合、セトリングが起こると窓が割れてしまったり、壁内の水道管などが破裂したりする恐れがあります。そのため、ログハウスはセトリングが起こることを想定し、壁が下がってきても調整できるようなスペースを確保しておかなければなりません。そして、建築後数年は施されたボルトをこまめに調整していく必要があります。このメンテナンスは、セトリングが落ち着いてくれば、年に1回ほどのペースで済むようになります。
ログハウス風の一軒家はログハウスの魅力が詰まっている
ログハウス風の一軒家は木材を使用した建物で、外観は非常に魅力的で自然な雰囲気を醸し出しています。このタイプの建物は一般的に山間地帯や森林地帯に建てられることが多く、自然環境に合わせたデザインが特徴的です。
ログハウスの内装は木材を多く使用しており、床や壁、天井に至るまで木材が使用されています。そのため、部屋全体が温かみのある雰囲気を持ち、自然の中にいるような感覚を味わうことができます。
また、木材の質感が落ち着いた雰囲気を生み出し、リラックスした時間を過ごすことができます。
ログハウスの間取りは一般的に開放的であり、広々とした空間を確保しています。一階にはリビングやダイニング、キッチンなどが配置されており、家族が一緒に過ごすためのスペースが充実しています。
二階には寝室や書斎などが配置されており、家族それぞれがプライベートな時間を過ごすことができるのです。
居心地は自然の中にいるような雰囲気があり、自然と一体化したような感覚を味わうことができます。また、木材の質感が落ち着いた雰囲気を生み出すため、ストレスを感じずにリラックスすることができます。
家族が一緒に過ごすためのスペースが充実しているため、家族間のコミュニケーションも活発になります。
ログハウスの丸太組み工法とはどのようなものか
ログハウスは丸太を積み上げて壁を作る木造住宅の一種で丸太組み工法とは、ログハウスを建てる際に使用される木材を、丸太の形状を保ったまま手作業または機械で削り出して組み立てる建築技術です。
丸太組みは、大きく2つに分かれ1つ目は、角材を作成するために丸太の表面を削り落とし角材状にした後、組み合わせる方法です。2つ目は丸太のまま積み上げていく方法でいずれの方法も木材の自然な形状を生かして、独特の雰囲気を持った住宅を作り上げることができます。
の丸太組みの利点は、木材の自然な風合いや美しさがそのまま生かされることです。木材の繊維が互いに絡み合っているため強度が高く、地震などの災害にも耐えることができます。さらに木材の断熱性も高く冬場は暖かく、夏場は涼しい住宅を実現することができます。
ただし、ログハウスの丸太組みにはいくつかの課題がありまず、木材を加工するための技術や専門知識が必要であること、丸太自体が重いため建築現場での取り扱いに注意が必要であることが挙げられます。
さらに、丸太同士の隙間が空いてしまうことで、気密性が低くなることがあるのです。そのため隙間を埋めるために、グラスウールなどの断熱材を使用する必要があります。
ログハウスを建築するならビーム工法を知っておく
ログハウスとは、木材を積み上げて作られた家のことを指します。その中でもビーム工法は、ログハウスの中でも最も一般的な建築方法のひとつです。この工法とは一般的に木材を横に並べてその上に上下の梁(ビーム)を渡し、壁を作り上げる方法です。ビーム工法を使うことで、外観に木目が出るので自然な雰囲気を持ったログハウスができます。
この工法の利点のひとつは木材を横に並べることで、柱と梁の数が少なくてすみ自由度が高いということです。
このため内部の壁の配置が自由に決められ、広い空間を作り出すことができます。木材の加工が簡単なため、現地で加工することもできます。
一方でこの工法の欠点は、木材同士を接合する場所が弱く耐久性に問題があることがあります。適切な補強が必要になります。湿気に弱く縮みや反りが生じることがあるため、施工時の注意が必要です。
ハウスを建築する場合この工法を知っておくことは重要です。この工法は、ログハウスの中でも最も一般的な建築方法であり、簡単に加工できるため施工が容易になります。
しかし耐久性に問題があるため補強が必要であり湿気に弱く、施工時の注意が必要です。建築する前に専門家に相談することをお勧めします。
ログハウスのピース工法を利用するときの注意点は
ログハウスのピース工法は、木材を組み合わせて建物を構築する方法です。この方法は、自然素材を活かした美しい外観や、断熱性や耐震性に優れた建物を作ることができます。しかしこの工法を利用する場合、以下のような注意点があります。
ピースでは、木材を組み合わせて壁や柱を作るため木材の種類と品質に注意が必要です。建物の構造に必要な強度を確保するために適切な木材を選択し、品質にも注意してください。
ピース工法で作られたログハウスの壁は、木材同士の間に空気が入り込みやすく断熱性に優れていない場合があります。断熱材を適切に選択し、壁の中にしっかりと詰め込んでください。
この工法は、木材を組み合わせて建物を作るため正確な寸法と水平を確保することが非常に重要です。木材同士を接着するために接着剤を使用します。適切な接着剤を使用しない場合、強度不足や剥離などの問題が発生することがあります。接着剤の選択にも注意してください。
この工法で建築する場合でも、建築基準法や地震対策に適合するように注意しましょう。建物全体の耐震性を確保するために、基礎や柱の強度なども十分に考慮してください。
この工法には、複数の施工方法があります。適切な施工方法を選択し、施工の際には専門的な知識や技術を持った施工業者に依頼することをお勧めします。
ログハウスを購入するのならチェックしたいメンテナンス費用
ログハウスの購入を検討している場合には、メンテナンス費用も知っておきたいところです。主に考えておかなければならないのがセトリングであり、ログハウスは無垢材で作られているために乾燥の度合いによって収縮します。
更にログ壁には重みがあり、月日が経つと少しずつ下がってくるセトリングという現象が発生します。
柱と天井の間に設けられている通しボルトが緩んでしまいますので、ナットで締めるメンテナンスが必要です。
また、乾燥の度合いは均等ではありませんので、出入り口や窓の開閉にも不具合が発生することがあり、こちらもメンテナンスが必要になります。収縮による隙間は雨漏りにつながることもあり、隙間を埋めるための作業も発生します。
これらを自分で直す場合には材料を購入して作業すれば良いので、それほど多くの費用はかかりません。業者に依頼する場合には足場を設置したり複数人の作業員を確保したりと費用がかさみ、数十万円程度になることが多いようです。